kunaiの与太話

ITとか与太話とか

入院してみて分かった大学病院の凄さ

入院して色々経験して調べて、ぼんやりした理解だけど、医者=医学部出身な訳で、中〜高校生のレベルで言えば、テストは毎回満点取って当たり前…みたいな人(=医師)が自分の入院している病院内には大量にいることになる。その数、数百人。

そして、医師や看護師、栄養士や病院スタッフがチームワーク(各部門の連携)で患者の治療に尽力している。

医師のスキル自体、自分の職業スキル(IT企業:ユーザー系SIerプログラマ)と比較すると、猛烈に高度な上に責任も重大なんだけど(診療科にもよるけど患者の命が掛かってる)、猛烈に儲かる訳でもなく…。

※自分が入院しているのは国立大学病院なので、自分の主治医はスキルや責任を考えたら薄給と言っていいレベルだと思う。

患者は健康保険と高額医療制度から上限ありで治療が受けられる。 これと受けられる治療を考えてみると制度として凄すぎる。

フルタイム勤務の正社員なら、普通に働いて健康保険料が給料から天引きされるのを少しセンチメンタルに感じる程度の損失しかない。

別に自分はこの入院で金融的に破綻するわけでもないし、恐らく殆どの人も経済的に破綻することなく大学病院でも高度な治療が受けられる。 自分は恐らく該当しないと思うが、仮に病気の原因が患者個人にあったとしても…である。 (例えば過度の喫煙や荒れた食生活、生活習慣など)

入院して少しだけ分かったのは、

  • 自分が受けた治療は非常に高度なものであり
  • それを受けても自分は(恐らく)経済的に破綻することがない
  • そして、自分はこの高度な治療(具体的には手術)が受けられたお陰で今生きて、こうしてブログを書くことが出来ている

ということ。 病気になり入院が決まり、入院までに本屋で医療否定本をパラパラ読んだことがあるけど、実際に治療を受けてみた今では、

こんなこと書いてる人は入院して治療されたことないんだろうな…

と思ってしまう。

医者≒聖人とまでは思わないけれど、薄給で激務な上にプレッシャーに負けることなく日々患者を助けている医者はヒーロー/ヒロインであると思う。

ヒーロー/ヒロインは変身するとは限らない。 そして、大きな病院へ行けば多分会える。 まだ未熟な未来のヒーロー/ヒロインにも会えるかもしれない。

その現在の/未来のヒーロー/ヒロインが家族や自分の命を助けてくれるのかもしれない。 生物としては同じ人間なんだけど、何と言うか「生きてる世界が違うな…」の感じた点も自分にそう思わせたのかもしれない。